著者:槙吾
ニルヴァルク世界録:自在者たるフディアトと 自在器たるフディア
自在者たる フディアトは 自在器たる フディアを扱う。 フディアという言葉が先にあった。 故に 自在器たるフディアを 扱う者は 自在者たる フディアトと 呼ばれるに至った。
ニルヴァルク世界録 :フディア
フディアとは 自在者たるフディアトが扱う、 自在者の意志を“現す”霊水を 収めるための器である。 また霊水を現した際には フディアが柄として機能する。 フディア。または、 自在器たるフディアと 呼ばれることが多い。 フデ […]
ニルヴァルクの詩:第十六章 【淵の向こう側】
・第十六章一節 【キアンディナの元へ】 ・第十六章二節 【かつて“捨て灰”と呼ばれた少年】 ___________________ ・【ニルヴァルクの詩】
ニルヴァルクの詩:第十二章 【女神の伝説】
・第十二章一節【揺らぎと干渉者】 ・第十二章二節【レキファト村】 ・第十二章三節【女神の霊水】 ・第十二章四節【霊水の実技訓練】 ・第十二章五節【メルティリナ】 ・第十二章 六節【もう一つの伝説】 ___________ […]
ニルヴァルクの詩:第十一章 【繰り返される日々】
・第十一章 一節【ゼイゴウの欠損】 ・第十一章 二節【最後の老人】 ・第十一章 三節【泥中】 ___________________ ・【ニルヴァルクの詩】
ニルヴァルクの詩:第十章【ウィルカル】
・第十章一節【気さくなフディアト】 ・第十章二節【慈悲】 ・第十章三節【無力】 ___________________ ・【ニルヴァルクの詩】
ニルヴァルクの詩:第八章【日常】
・第八章一節【飯種】 ・第八章二節【禮(れい)と修練】 ・第八章三節【浄化の間】 ・第八章四節【禮装】 ・第八章五節【アシュナスの庭木】 ___________________ ・【ニルヴァルクの詩】
ニルヴァルクの詩:第七章【白き鉱山たる水山】
・第七章一節【四箇所】 ・第七章二節【滝】 ・第七章三節【川】 ・第七章四節【霊水の受け皿】 ・第七章五節【井戸】 ___________________ ・【ニルヴァルクの詩】
ニルヴァルクの詩: 第四章【賢者の詩】
・第四章一節 【賢者キト】 ・第四章 二節 【大岩船】 ・第四章三節 【ニルヴァルク】 ・第四章四節 【帰路】 ___________________ ・【ニルヴァルクの詩】
ニルヴァルクの詩:第三章【揺らぎの始め】
・第三章一節 【違和感】 ・第三章二節 【笑み】 ・第三章三節 【光景】 ___________________ ・【ニルヴァルクの詩】
ニルヴァルクの詩:第二章【化け物狩り】
・第二章一節 【タラトット】 ・二章二節 【フディアト】 ・第二章三節 【死闘の始まり】 ・第二章四節 【侵食霧消】 ・第二章五節【アシュナスの狩り】 ___________________ ・【ニルヴァルクの詩】
ニルヴァルクの詩:第一章【宵】
・第一章一節【怒れるアシュナス】 ・第一章二節【ヨルグナ】 ・第一章三節【怨敵】 ___________________ ・【ニルヴァルクの詩】
ニルヴァルクの詩:第十八章 【後日】
かつて灰色の美しい木であった 『アシュナスの庭木』は 今や黒く焦げ、 炭となって大地に散り、 その面影すら残っていなかった。 火を吐くタラトットや 幾体もの化け物が村中を蹂躙(じゅうりん) したのだから、 それも無理から […]
ニルヴァルクの詩:第十七章【禮極】
次の瞬間、 アシュナスは棺の前にいた。 ズタボロの禮装。 空の禮筒。 僅かにしか霊水の残っていない 自在器たるフディア。 そして全身の痛みに、 変わりはなかった。 だが、一つだけ違った。 ヨルグナの すっかり消えたキアン […]
ニルヴァルクの詩:第十六章二節 【かつて“捨て灰”と呼ばれた少年】
「あんた。名前は?」 みんなからは 「捨て灰」って呼ばれてる。 少年はしばらく間を置き、 言葉を続けた。 「だけどそれは…名前じゃない。」 ヒャルセオの言葉が通り過ぎる。 「お前みたいな無価値な存在がいて 良かった。俺の […]
ニルヴァルクの詩:第十六章一節 【キアンディナの元へ】
気付けばアシュナスは星々の如く煌めく、 淵の向こう側に立っていた。 夜空のような場所であった。 暗く透き通っている。 アシュナスの視界は はっきりとしていたが、 あまりに広大で 先々までは見通せない。 星々の如き煌めきは […]
ニルヴァルクの詩:第十五章 【堅き鱗と顕わな種】
ゼイゴウに一禮をしたアシュナスは タラトットに隙を見せることになるが、 アシュナスの怨敵のタラトットである 『堅き鱗と顕(あら)わな種』は 悠然とそこに佇んでいた。 化け物は おそらく理性的に振る舞ったわけではない。 目 […]
ニルヴァルクの詩:第十四章 【帰空無天】
どの化け物による仕業かは 定かでは無いが、 ゼイゴウの身体は大部分が ヨルグナに侵食され、 霧消し始めていた。 ゼイゴウの手に 自在器たるフディアが 握られている姿を アシュナスは 久しく見ていなかった。 アシュナスには […]
ニルヴァルクの詩:第十三章 二節 【灰塵(かいじん)に帰す】
アシュナスは 迫り来る数多の化け物の 種を砕き続けながら考えを巡らせた。 ニルヴァルクという言葉を知った者が 女神の異説を聞き、 ヨルグナに新たな可能性を 見出したその日に、 その者にとって 大切な人の眠る自身の村に突如 […]
ニルヴァルクの詩:第十三章一節 【干渉者】
石舟に乗り、 エニファル村に向かうアシュナスは はやる気持ちを おさえることなど、 できるはずもなかった。 アシュナスの目的は 堅き鱗のタラトットを 狩ることから、 キアンディナの復活へと 変貌を遂げていたのだから。 そ […]
ニルヴァルクの詩:第十二章 六節 【もう一つの伝説】
『世界に種が墜ちし時、 それは共に現れた。 種より出たる穢(けが)れを通り 顕現したるは 女神ティアマナシアであった。 やがて女神はその身を霊水へと変えた。 それ以来、世界は穢れと霊水と共に あり続けている。』 それがメ […]
ニルヴァルクの詩:第十二章五節【メルティリナ】
授業が行われた広場から、徒歩で数刻。 アシュナスと賢者キト、 そしてメルティリナは、 目的の家へ向かって歩いていた。 石畳が家先まで続き、 扉には、笠飾りがあしらわれている。 庭には色とりどりの花が咲き、 柔らかな色彩の […]
ニルヴァルクの詩:第十二章四節 【霊水の実技訓練】
少年少女達はそれぞれ自身の 自在器たるフディアの内に収められている 霊水を現し始めた。 鋭利な意志。 厚みのある意志。 丸みのある意志。 真っ直ぐな意志。 柔らかな意志。 アシュナスは レキファト村の子供達の フディアに […]
ニルヴァルクの詩:第十二章三節 【女神の霊水】
『世界に穢(けが)れし種たる タラトットが墜ちし時、 それを悟りしは 女神ティアマナシアであった。 女神は世界を見渡し、 その穢(けが)れの深さに たいそう嘆き、悲しまれた。 やがて女神は 自らの力を削ぎ、 それを霊水と […]
ニルヴァルクの詩: 第十二章二節【レキファト村】
レキファト村の舟着場には 何艘もの石舟が並んでいた。 この村にはかなりの数の 自在者たるフディアトが いるのだろうとアシュナスは思った。 キトとアシュナスは それぞれ大岩船と石舟を 舟着場に泊め、 村の中を歩き始めた。 […]
ニルヴァルクの詩:第十二章一節【揺らぎと干渉者】
アシュナスは、 タラトットの光の中に 見慣れぬ光景を見たあの日から、 “あの違和感”を『揺らぎ』と定義していた。 『揺らぎ』は、 普段なら 決して起こらぬ出来事を引き起こす。 賢者キトが自分を ウィルカルの村へ連れて行く […]
ニルヴァルクの詩:第十一章 三節 【泥中】
その日に現れたタラトットは 決して強い個体ではなかった。 一体ずつアシュナスが 狩ればなんてことはない相手だったが 化け物が同時に五体現れた ことにより、 狩りの地は大混乱をきたし、 経験不足のフディアト達は わめき、逃 […]
ニルヴァルクの詩:第十一章 二節 【最後の老人】
その日は狩りで珍しく、 禮極(れいきょく)会得後でありながら、 アシュナスが右腕を骨折し、 全身を負傷した日であり、 舟着場からキアンディナに 肩を支えられながら 住まいに向かっている最中であった。 ちょうど石ころ置き場 […]
ニルヴァルクの詩: 第十一章 一節【ゼイゴウの欠損】
ウィルカルが淵入りした後のアシュナスは、 いっそう他のフディアト達が 近付き辛い気迫を纏うようになった。 近寄れば削られそうな アシュナスの雰囲気に、 大岩船に乗り合わせた他のフディアト達は さらに距離を置くようになった […]
ニルヴァルクの詩:第十章三節 【無力】
ウィルカルが ヨルグナに侵食され転がる中 嵐の如き大群でアシュナスを襲う 小さな化け物どもに構うことなく、 アシュナスは歩み続けた。 アシュナスは 怒りに満ちた表情で、 タラトットに向かって言葉を投げた。 「お前達は 目 […]
ニルヴァルクの詩:第十章二節 【慈悲】
房から解き放たれた 無数の小さな化け物達が フディアト達に 襲いかかった。 アシュナスは 自在器たるフディアに 霊水で刀を現し 次々と飛び来る化け物を 切り伏せた。 ウィルカルもまた フディアに現れを生じさせた。 ウィル […]
ニルヴァルクの詩: 第十章一節【気さくなフディアト】
エニファル村一番の高さを誇る建造物である 紋章塔が光を放った。 光は影を揺らすと同時に 無意識のざわめきとなって アシュナスに伝わった。 意識が鋭敏なフディアトであれば 光を直接見ずとも 直感的に知らせに気づく。 紋章塔 […]
ニルヴァルクの詩:第九章二節 【フディアの完成】
石舟に載せられ、 夜風を十分に浴びたフディアは 人の手で容易に持てるほどの 熱さまで落ちついていた。 アシュナスは 井戸の付近に石舟を留め、 徒歩で滝に向かい、 禮装を脱いだ。 袋は禮装の側に置き、 フディアをその手に持 […]
ニルヴァルクの詩:第九章一節 【フディアの原型】
アシュナスの 自在器たるフディアは、 住まいの小庭に生える 灰色の木を削って作られた。 過酷な大地に育ち、 日の光を浴び続けたその木は、 いつしかアシュナスにとっての 霊木となっていた。 アシュナスは ゼイゴウとの修練を […]
ニルヴァルクの詩:第八章五節【アシュナスの庭木】
アシュナスが向けた視線の先にある 庭先の木は、 エニファル村にある飯種の樹や 焼きの実の木以外の 数少ない樹木であった。 アシュナスが この住まいに住み始めて間もなく 芽を出し、すくすくと 数年で立派な木に育った。 種が […]
ニルヴァルクの詩:第八章四節【禮装】
フディアトが タラトット狩りの際に身に付ける 諸々は、禮装(れいそう)と呼ばれた。 それは 笠、羽織り、闘着、胴当て、紐、靴 からなる。 正式には 禮筒(れいとう)と 自在器たるフディアも含まれるが、 身に付ける衣類や防 […]
ニルヴァルクの詩: 第八章三節 【浄化の間】
エニファル村の住まいの 一角には浄化の間が設置されている。 扉があり、 閉め切る事ができるが、 通気蓋があり、 浄化が終わればこの蓋を開け、 外の空気と光を入れる。 アシュナスは浄化の間へ入り、 禮装(れいそう)を脱いだ […]
ニルヴァルクの詩:第八章二節【禮(れい)と修練】
アシュナスの修練は、 必然的にゼイゴウの教えの影響下にあった。 ゼイゴウ曰く。 狩りとは即ち禮(れい)である。 化け物狩りは村人を守る行為であり、 また慣わしでもあったが、 禮はそれらを包括した概念であると ゼイゴウは […]
ニルヴァルクの詩:第八章一節【飯種】
アシュナスは水山から帰還し、 石舟でエニファル村に到着した後、 舟着場(ふなつきば)には留まらずに 石舟に乗ったまま、 飯種(めしだね)樹園に向かった。 石舟に乗せている複数の水甕(みずがめ)の内から一つを選び樹園に置い […]
ニルヴァルクの詩:第七章五節【井戸】
アシュナスは 井戸でも一禮をし、 水を汲み、複数の 水甕(みずがめ)へと移した。 これらの水甕にもやはり、 内側に律氷たるシアレイシェムが 張り巡らされており 水の保存に適した造りになっている。 井戸水には何の伝説もない […]
ニルヴァルクの詩:第七章四節【霊水の受け皿】
皿状の鉱石に、 僅かに水のようなものが溜まっていた。 アシュナスが近づくと、 水のようなものの 表面がわずかに震えた。 風はない。 だが、水は応えるように揺れた。 アシュナスは適量だと判断し 自在器たるフディアの栓を解き […]
ニルヴァルクの詩:第七章三節【川】
アシュナスは川に一禮をし、 丁寧に禮筒(れいとう)で 流れの一部をすくった。 禮筒の内部は水甕(みずがめ)と同様、 川の水、即ち聖水を保つための律氷が 張り巡らされている。 滝へと繋がる白き鉱山たる水山の川は、 澄んでい […]
ニルヴァルクの詩:第七章二節【滝】
アシュナスは十日に一度、 自らの意志で自身を清めるために 白き鉱山たる水山に向かう。 さらに慣わしに従い、 青き蛇月の夜と タラトット狩りの後にも水山へ向かう。 この度、アシュナスが水山へ向かったのは タラトット狩りの後 […]
ニルヴァルクの詩:第七章一節【四箇所】
アシュナスは意識を今に戻し、 棺の中で眠るキアンディナに また来ることを告げ、 紋章塔に祈りを捧げるゼイゴウに向かって 笠を少し傾け祈り舎を出て、 そのまま東に向かって土庭を歩いた。 キアンディナと幾度となく語り合った […]
ニルヴァルクの詩: 第六章三節【存在理由】
紅い髪の少女は 「なんだ?気にしてんのか? 髪色なんて。 父さん譲りの あたしの癖っ毛よりはマシだろ?」 と言った。 少年は 「灰は…無意味だから。」 と力なく答えた。 少年の目はさらに光を失い始めた。 「無意味な存在 […]
ニルヴァルクの詩:第六章ニ節 【縛られし者】
ガシリと音がした。 ヒャルセオが突き出した フディアの切先は 少年の額を貫くことなく、 砂粒一つ分の距離で止まった。 大柄の男がヒャルセオの腕を掴んだのだ。 ヒャルセオの腕を掴んだのは、 フディアトの禮装(れいそう)を […]
ニルヴァルクの詩:第六章一節 【捨て灰】
その村は エニファル村から 山三つ分程離れた場所に存在した。 村には一軒の酒場があり、 日夜タラトットの 脅威を忘れるための場として 人々に利用されていた。 村の名はオルガシェ村と言った。 オルガシェ村の建造物は、 エニ […]
ニルヴァルクの詩: 第五章ニ節【ゼイゴウ邸】
村長(むらおさ)の住まいたるゼイゴウ邸は 村一番の大きな屋敷である。 屋敷を囲む塀は 村の入り口よりも更に低く、 大人であれば 簡単に跨(また)ぐ事が出来た。 屋敷の敷地内には いくつかの建造物が建っており、 その総称が […]
ニルヴァルクの詩: 第五章一節【エニファル村】
キアンディナが ヨルグナに侵食されて間も無く狩りに赴き、 得体の知れない光景を タラトットの最後の光の中に見て、 賢者の昔話か戯言か分からない長話に 付き合った結果、 『ニルヴァルク』という言葉を アシュナスは知った。 […]
ニルヴァルクの詩:第四章四節 【帰路】
アシュナスは 「それがあの化け物どもの 起点というわけか。」 と賢者に告げ、 『ニルヴァルク…。』 と改めてその言葉を口にした。 キトは一時を置いて アシュナスにこう告げた。 「古い詩だからね。 都市国家の名前かも。 最 […]
ニルヴァルクの詩:第四章三節 【ニルヴァルク】
タラトットの最後の光の中に見た 異質な光景は 自ら固有の体験なのか、 それとも賢者もその光景を 目にした事があるのかを 問うたアシュナスは言葉を続けた。 「一度くらいは目にした事が あるんじゃないのか? 悠久の時を生きる […]
ニルヴァルクの詩:第四章 二節 【大岩船】
賢者キト、アシュナス。 そして棺人形や諸々の荷を乗せた 大岩船(おおいわふね)は 狩りの地を後にし、 ゴツゴツとした岩肌の続く 大地を渡っていた。 大岩船は 操縦室と荷台に分かれている。 “荷”には棺人形と 自在者たるフ […]
ニルヴァルクの詩:第四章一節 【賢者キト】
アシュナスは賢者を 訝(いぶか)しげに見つめた。 その目には、 賢者と呼ばれる者への敬意はなく、 むしろ冷ややかな色が宿っていた。 アシュナスは賢者に喋りかけた。 「キト…」 「ちょーっと待っててねー! 今すぐ回収するか […]
ニルヴァルクの詩:第三章三節 【光景】
タラトットの種を割り、 最後の光を見たアシュナスは 違和感と共にある光景を見た。 いつもの タラトットの最後の光は ただの無数の光である。 天に昇りながら消える光。 アシュナスの眼前までも届かず消える光。 種より出(いで […]
ニルヴァルクの詩:第三章二節 【笑み】
ある者の口元に笑みが浮かんだ。 それは『どこか』という言葉も、 『ここ』という言葉も 意味をなさぬ場所からの笑みであった。 場所なき場所でそれは紡がれ、 それは静かに、 けれど確かに起こった。
ニルヴァルクの詩:第三章一節 【違和感】 編集
アシュナスは、 キアンディナがヨルグナに 侵食された事実を受け止め、 間も無く行った最初の狩りで、 砕いたタラトットの 種から立ち現れた最後の光を見た。 無数の光が現れ消えゆく。 アシュナスにとっての いつもと同じ光景。 […]
ニルヴァルクの詩:第二章五節 【アシュナスの狩り】
アシュナスに迫った ヨルグナの塊の巨大さは 図体の大きな男と 袖の無い男の比では無かった。 アシュナスは ヨルグナを最小限の歩みで避けた。 一滴のヨルグナの雫(しずく)が 切り離されアシュナスの頬にあたった。 ヨルグナは […]
ニルヴァルクの詩:第二章四節 【侵食霧消】
アシュナスは袖の無い男に続けて叫んだ。 「分かってるな?少しでも触れたら ティルタを飲め!」 アシュナスは 禮筒(れいとう)の用途を 袖の無い男に示し、 かの聖水の名を叫んだ。 その瞬間、 タラトットはヨルグナを解き放っ […]
ニルヴァルクの詩:第二章三節 【死闘の始まり】
鋭い風切り音が男達の耳を貫き、 息の詰まるような死闘の始まりを告げた。 タラトットから伸びる 鱗肢の表面は 狩りの地の地表のように ゴツゴツとしていて 僅かでも掠(かす)れば 大怪我は免れないことが 容易に想像が出来た。 […]
ニルヴァルクの詩:二章二節 【フディアト】
自在者たるフディアト達はそれぞれ、 自らの村の紋章が刻まれた笠を被り、 見ようによっては求道者のような 装いに身を包んでいた。 アシュナスは 手に自在器たるフディアを構え、 『闘着(とうぎ)』と呼ばれる 濃い藍色の衣服の […]
ニルヴァルクの詩:第二章一節 【タラトット】
空間が歪み、 一粒の『種』が大地に落ちた。 鈍く乾いた音が響き渡る。 見渡す限りの荒涼たる大地には、 ゴツゴツとした岩肌が、 見る者の心を削り取るように、 どこまでも広がっていた。 種が落ちたその地は、 自在者たるフディ […]
ニルヴァルクの詩:第一章三節【怨敵】
アシュナスの感情の箍(たが)が 外れようとしていた。 アシュナスがこれほどまで 感情に支配されるのは いつぶりだろうか。 少なくとも 『鬼神』とうたわれるのが ゼイゴウからアシュナスに 変わってからは 久しいことであった […]
ニルヴァルクの詩:第一章二節 【ヨルグナ】
棺に入ったキアンディナに 意識は無く、 『ヨルグナ』に 侵食されていた。 かの化け物によってもたらされる、 海のように広がり滴る 煌めきの如きを伴った その“闇の如き淵”を人々はいつしか ヨルグナとよんだ。 ヨルグナは既 […]
ニルヴァルクの詩:第一章一節【怒れるアシュナス】
「なぜキアンディナを タラトット狩りに 向かわせたのですか?」 深く怒りに満ちた赤い瞳で 師を見下ろしながら アシュナスは尋ねた。 震える手はまさに、 『自在器たるフディア』を 振り下さんばかりであった。 アシュナスの師 […]
ニルヴァルクの詩:第無章無節
そこにあるのが 当然かのように それは 突然ぽっかりとあった。 ある者は そこに柱を見た。 ある者は 巨石を。 ある者は 天蓋(てんがい)を見た。 ある者は 想い人を。 そしてある者は 己自身を見た。 そこには 全てがあ […]
スタンプインの意義は何か
【スタンプインの意義は何か】 にまつわるアンサーです! そしてこれが アニマスタンプの 世界観の 包括的なアンサーでも あります! A.🚥 アニマスタンプの世界では、 積極的に多くのアニマスタンプを ホル […]
ゲシュタルトシャム。パーフェクトビノ。
「シャム」って字をずっと見てると ゲシュタルト崩壊起こしてきて… シャムビノを はじめ、 シャムに関する文章を たくさん投稿させて いただいたのですが、 僕だけかもしれませんが、 「シャム」って字をずっと見てると ゲシュ […]
グリフ兄弟は父似?母似?
Q.グリフ兄弟は 父と母、互いに どちらに似ているのか? というご質問へのアンサーです!🚥 A. コウとショウに ついてですが、 コウは母親似で ショウは父親似 と言いたいところですが(?) コウが父親似 […]
爆TECHの種族について
改めて爆TECHの種族について 爆TECHの世界には 様々な種族が あまりにも 当たり前にいます。 V太郎について ・小さい種族です。 ・彼らの中では けっこう背が高め。 メタルス・コングについて メタルス・コングの 特 […]
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シャギとヒョーガは どんな種族? シャギについて 分かりにくいかもしれませんが、 シャギも普通の人間じゃありません。 ・たまに目がすごいことになる。 ・なんかすごいポーズで泳げる。 ・水中から異常に高くジャンプ出来る。 […]
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Q. A-1の大会形式は 総当り戦orトーナメント? 【メッセージで頂いた 『アニマスタンプ』にまつわる ご質問へのアンサーです。】 A.🚥 ランダム対戦形式です! ただし、しばしば操作されています。 2 […]
衝撃と風圧を受けたヒースのダメージは? その後の状態は?
Q. ダブルハンマーの衝撃による 風圧を受けたヒースのダメージは? その後はどんな状態だった? 【メッセージで頂いた 『アニマスタンプ』にまつわる ご質問へのアンサーです。】 A.🚥 ダブルハンマーの 風 […]
A-1の開催期間、周期、シーズン間のインターバルについて。
Q. 大会(A-1グランプリ)の開催期間と周期は? シーズン間のインターバルはどれくらい? 【メッセージで頂いた 『アニマスタンプ』にまつわる ご質問へのアンサーです。】 A.🚥 A-1グランプリは、 基 […]
もしも我々が 単細胞生物のままだったなら 『物語』は存在したのだろうか。
コミック生き物の死にざまわたしはあなたとともにある の『物語(ネーム)』を書きながら考えたこと。 について綴っていきたいと思います。 もしも我々が 単細胞生物のままだったなら 『物語』は存在したのだろうか。 我々人類の祖 […]