アルセキリク
『アルセキリク』
それは
紛れもなく言葉である。
言葉とは賢者より
もたらされたと伝わる。
言葉とは呪文であり
媒介であり鍵であった。
賢者曰く、
言葉を指し示すことは
出来るが、
言葉は
それそのものではないと。
賢者はこうも言った。
言葉はこの世界に漂っていると。
『アルセキリク』
この言葉が
賢者から伝えられた言葉かは
定かではない。
しかし、
それは確かに発せられ、
存在するに至った言葉であった。
賢者が言葉をこの地にもたらした
ことが真実であるならば、
言葉がそれそのものではないのであれば、
賢者は何故、
言葉をもたらしたのであろうか。