かの化け物より出でて滴る
ヨルグナは、
畏怖の対象であった。

故に人々は、
ヨルグナ除け、
ヨルグナ祓いを祈願した。

自在者たるフディアト達の
装いには、
その祈願が反映されている。

自在者に限らず、
建造物から御守りの類いにまで、
ヨルグナを避ける思想が
見てとれた。

それは雷よりも、
地割れよりも、
竜巻よりも人々を
闇の淵へと誘ったのだから、
無理からぬことであった。

ヨルグナは天地自然の如きでありながら、
そのあり様によって、
人々に意志のようなものを
感じさせた。