三つ葉。

それは

対象を凝視しているようにも見えた。

しかし、ただ“ある”ようにも思えた。

全ての化け物に三つ葉があるのか、

それが何がしかの器官であるのかは

定かではない。

だが往々にして

化け物には三つ葉の如きがあった。

それは種にあり、

顔の如きにあった。

化け物はその内に

暗き光を秘め、

化け物が裂ければ

それは滴る。

だが、その煌めく淵は

化け物側からも対象に赴く。

三つ葉はその通路たりえる。

三つ葉は

三つ葉の如きである。

だがそれを見た者は

三つ葉以上の何がしかを

そこに見出す。