そこにあるのが
当然かのように

それは
突然ぽっかりとあった。

ある者は
そこに柱を見た。

ある者は
巨石を。

ある者は
天蓋(てんがい)を見た。

ある者は
想い人を。

そしてある者は
己自身を見た。

そこには
全てがあり、
何一つ無かった。

地より天まで満たすそれは、
影のようでもあり、

星々を収めた
夜の広間のようでもあった。